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二十四節気コラム
このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。
各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。
山田幸子
グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気でわかる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社、『暦でわかる園芸作業』主婦の友社など。
立春
立春
節気の植物
ジンチョウゲ<沈丁花>
啓蟄
中国南部原産 ジンチョウゲ科の常緑低木 開花は2月下旬~3月
株元から枝を多数出し、花は枝先に常緑の葉に囲まれ、手毬状にかたまって咲きます。4枚の花びらに見えるのは筒状のがくの先端が4つに分かれたもの。つぼみは濃い紅色、開くと内側は淡いピンク、黄色の雄しべがのぞく、可憐な花です。雌雄異株。日本には雄株がほとんどで、実はなりません。
ジンチョウゲの名の由来は、同じジンチョウゲ科のジンコウ<沈香>と、フトモモ科のチョウジ<丁子>(クローブ)の両方の香りもつ花というところから。いや、香りが沈香で、花の形が丁子に似ているからという説もあります。沈香も丁子も香木として使われています。
ジンチョウゲは春の香り。その香りは夕闇とともに強くなるようです。ジンチョウゲの香りの成分は100種以上。スズランの香りをもつリナロールが主成分、あの甘い香りです。この香りは気分を和らげ、精神的にリフレッシュする効果があります。
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kei chitu
啓 蟄
冬籠りの虫がはい出す
2018 2/04-2/18
冬籠りの虫が這いだす頃
立春の頃に東風が運んできた春は、雨水の頃に空気と大地を潤し、ようやく、生きものを目覚めさせます。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」という意。虫といっても、昔は昆虫だけでなく、蛇や蛙なども含んでいたようで、あらゆる生きものが目覚め始めます。ただし、虫たちが活動開始するのは平均気温が10℃を越える頃。もう少し先です。