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二十四節気コラム

​このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。

各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。

​山田幸子

グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気で分かる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社など。

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​秋 分

​昼と夜の長さが同じ頃
節気の植物

ホトトギス(杜鵑)

秋分

東アジア原産 ユリ科 宿根草 開花は9~10月

ホトトギスは夏の到来を告げる渡り鳥ですが、花びらの白地に紫色の斑点がホトトギスの胸にある模様に似ているのでつけられた名です。英名はジャパニーズトードリリー。トードはヒキガエル。直径3㎝、6枚の花びらは斜めに開き、白地にホトトギスの模様の紫色の斑点。雌しべは柱頭が3つにわかれて長く伸びて先端が二つに切れている。雄しべは6本、葯の部分が下向き。なんとも不思議な形の花です。

ヒガンバナ(彼岸花)

秋分

中国原産 ヒガンバナ科 球根植物。9月開花。

秋のお彼岸の頃に咲く。有史以前より渡来し北海道から沖縄まで全国に分布。郷愁を誘う花として各地に名所が生まれています。球根には毒があり、どこか暗い、怖いイメージの植物ですが、ノネズミやモグラなど土に穴をあける小動物の被害から守るために田の畔や土手、墓地に植えられたり、球根にはでんぷんがたっぷり含まるため、水にさらして毒を消し、飢餓のときには人の命を救ったようです。仏教では曼珠沙華という天界に咲く花という名を持ちます。

欧米ではスパイダーリリーと呼ばれ人気の花です。

​お彼岸近く、秋の雨を合図に突然、蕾をつけた花茎を土の中から伸ばして咲き、地上部は枯れます。その後、10月中旬、スイセンに似た細い葉をだし、他の植物が枯れている冬の間、太陽を独り占めし、球根に養分を溜めこみます。他の植物が新芽を出す頃葉は枯れて、休眠します。

ハシカンボク(波志干木)(サクラコマチ)

秋分

ノボタン科の常緑低木 開花は9~12月

日本固有種で、屋久島、種子島以南の琉球列島の山地や山裾などの、やや湿った場所に見られます。江戸時代に大阪へ、次いで江戸でも栽培されました。耐寒性はかなりあり、南関東以西では戸外で冬を越します。

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2017 9/23-10/7
 
「太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日」

昼と夜の長さがほぼ同じになるのは春分と同じですが、気温は秋分の方が10℃ほど高く、夏の名残りを思わせます。秋分を境にさらに日が弱くなり、昼が短くなっていき、徐々に空気が冷えていきます。

​「秋の彼岸」は秋分をはさんで9月20日~26日の1週間。自然に対する感謝や祈り、そしてご先祖を供養する期間です。お墓や仏壇のお供え物は「おはぎ」。この時季に咲くハギの花に因んで呼ばれます。

秋分(ブログ)
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