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二十四節気コラム

​このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。

各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。

​山田幸子

グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気で分かる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社など。

節気の植物

コムラサキ

寒露

​クマツヅラ科の落葉低木。花は5~6月、実の観賞期は9~10月

初夏に咲く花は薄紫色。秋、長く枝垂れた枝に2枚の葉が向い合せにでている、その葉のつけ根ごとに直径3㎜ほどの小さな実が半球状になってびっしりと並んでいる姿は壮観です。輝くような濃い紫色が美しく、幹に近いところから枝先に向かって色づく実は、鳥の好物のようで、いつの間にか鳥たちに食べられてしまいます。

風流な名は、鮮やかな紫色の実から連想する紫式部から。ムラサキシキブは同じく日本原産、低い山の中などでよく見つけられますが、そのムラサキシキブより樹全体が小ぶりなのでつけられた名がコムラサキです。よく、苗木や切花でムラサキシキブの名がついて売られているのは、実はコムラサキということが多いようです。ムラサキシキブはコムラサキより実のつき方がまばらで、素朴な感じがします。

ミズヒキ

寒露

タデ科 宿根草。開花は8~11月

名の由来は、茎の先端から出る細く長い花穂を祝儀袋にかける水引にたとえたもの。水引は細長い和紙をよじってひも状にした「こより」に水糊をつけて固めたもので、紅白に染めています。ミズヒキは、長い花穂に花はまばらにつきます。4弁の小さな萼片は花の上半分が赤色、下半分が白色。花穂を上から見ると赤、下から見ると白、まさに紅白の水引。開いた萼片はやがて閉じ、果実が熟して落下するまで長く花穂を彩っています。白花品種はギンミズヒキとも呼ばれています。

ミズヒキの葉は広い楕円形で長さ10~15㎝、初夏までは大きな葉に茶褐色の漢数字の「八」の字の模様が入るのも特徴です。ガーデンのミズヒキは園芸品種で、葉に白の斑模様が入り、春から晩秋までガーデンに彩りを添えています。

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寒 露

​露が冷たく感じる
2017 10/08-10/22
 
露が冷たく感じられる頃

この頃の日暮れを「つるべ落とし」といいます。これは日没(6月19時、11月16時30分)が早くなったこと、日没後の薄明の時間(6月1時間49分、9月10月1時間25分)が短くなったことが原因です。夜はかなり肌寒いと感じる日もでてきます。どんどん夜が長くなっていき、秋の夜長を楽しむという頃でしょうか。

寒露(ブログ)
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