二十四節気コラム
このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。
各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。

山田幸子
グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気でわかる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社など。




節気の植物

ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天) マホニア・コンフューサ
メギ科マホニア属の常緑低木、開花は10~12月、実の観賞期は12~5月
ヒイラギナンテンはヒイラギに似て葉の縁がトゲがありますが、ナリヒラヒイラギナンテンは、ヤナギバヒイラギナンテン(柳葉柊南天)とも呼ばれるように、葉は細長く、葉の縁のトゲはなく、柔らかい印象があります。
開花は10~12月、その後、青紫色の実がつきます。
ヒイラギナンテン(マホニヤ・ヤポニカ)の開花は3~4月、近縁種のマホニア‘チャリティー’は12~2月、どちらも黄色の花が咲きます。
似た名前のナンテンもメギ科。羽状複葉であることが共通していますが、6月に白色の花が咲き、赤い実が11~2月に観賞できます。ヒイラギは漢字「柊」の字をもつ冬を代表する木。モクセイ科で白い花が11~12月に咲き、葉の縁にとげがあります。

ローズマリー(マンネンロウ)
地中海沿岸原産、シソ科、常緑低木
開花は10~5月が中心ですが、四季咲き性があり、ほぼ周年咲いています。冬も咲いてくれる貴重な花です。花の形に由来してか、「海のしずく」を意味する属名Rosmarinusをもちます。
全草に刺激的な香りがあり、ティー、料理、アロマ、ポプリなどに使われる有用なハーブ。消臭効果や抗菌作用、抗酸化作用があり、肉の鮮度を長持ちさせることから、ヨーロッパでは古くから肉料理に、カレーやポトフなどのスパイスとして利用されます。また、記憶や思い出の象徴のハーブといわれ、ローズマリーティーはツンと刺激的な香りで頭をクリアにしますし、古代ギリシャでは学生は髪にこの小枝を挿して勉強したそうです。
花の名ローズマリーにまつわる話:聖母マリアが、幼いイエス・キリストとともにエジプトに逃れていたある夜、青いマントを白い花が咲いている香りのよい木にかけたところ、翌朝、花が青色に変わっていたとか。それ以後、この木を「マリアのバラ」(ローズ・オブ・マリー)と呼ぶようになったそうです。
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大 雪
本格的に雪が降るようになる
2017 12/07-12/21
本格的に雪が降るようになる頃
高い山は雪が積もり、平地でも北風が吹き始めます。いよいよ冬将軍の到来です。でも、名古屋の初霜の平年値は11月27日、初氷は12月2日。鹿児島の初霜の平年値は12月10日、福岡は12月12日、そして東京は12月20日。雪はもう少し先でしょうか。
南関東以西の地域では、紅葉も見納め、落ち葉が舞う頃です。日照時間が短くなり、朝晩はかなり冷え込みます。
大雪(ブログ)
