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二十四節気コラム
このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。
各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。
山田幸子
グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気でわかる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社、『暦でわかる園芸作業』主婦の友社など。
立春
立春
節気の植物
キンカン<金柑>
立春
中国原産 ミカン科 常緑低木 開花は7~10月 実の収穫期1~2月
日本には江戸時代以前に伝来。ミカンを小さくしたような、見た目がかわいらしく、生食でき、また甘露煮などでも楽しまれます。風邪の予防やのどの痛みを緩和するので、古くから民間療法でも利用されます。耐寒性が高く、病害虫の心配が少ないことから、家庭果樹として親しまれています。
スノードロップ(マツユキソウ<待雪草>)
立春
ヨーロッパ~コーカサス山脈原産 ヒガンバナ科 球根植物 開花は1~2月
花の名は花姿や花色を雪のしずく、もしくは耳飾りに例えたもの。秋に球根を植えると、冬に芽を出して、早春に花を咲かせ、初夏まで生長して夏の間は地上部を枯らして休眠します。花は外側に大きな花びらが3枚、その内側から顔をのぞかせるように小さな花びらが3枚。内側の花びらに緑色の大きな斑が入ります。
アダムとイブの2人が楽園を追い出されて困っていたとき、降ってきた雪を、天使がこのスノードロップの花に変えたといわれます。神話や伝説が多く残る植物で、キリスト教では2月2日の聖燭節(キャンドルマス=聖母マリアが天使ガブリエルから受胎告知を受けた日。この日でクリスマスシーズンが終わる)の花とされています。
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ris syun
立 春
春が始まる
2018 2/04-2/18
暦の上で春が始まる
この日から立夏の前日までが春です。二十四節気が成立した中国内陸部は大陸性気候のためこの時期は気温が上がり始めていますが、海に囲まれた日本列島ではずれ込み、立春の頃に寒気や荒天のピークとなることが多いようです。一番寒い時に春が生まれるとされました。
旧暦では立春前後の新月の日に新年を迎えます。一年の始まりもまた、春とともにありました。「光の春」です。冬至以降、日脚は伸び、太陽の光は確実に大地を暖め続けています。少しずつ気温も上昇していきます。
立春は八十八夜、二百十日など、雑節の起算日(第1日目)となっています。また、春一番は立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風のこと。桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という概算法があります。いずれも立春を基準にする数え方が一般的です。