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二十四節気コラム
このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。
各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。
山田幸子
グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気でわかる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社、『暦でわかる園芸作業』主婦の友社など。
立春
立春
節気の植物
ヤマアジサイ<山紫陽花>
夏至
日本原産 アジサイ科 落葉低木 開花は6~7月
アジサイより小型で、葉に光沢がないのが特徴です。江戸時代から品種改良され、さまざまな花形が生まれています。手毬型よりガクアジサイ型が多いようです。
ハイドランジア’アナベル’
夏至
北アメリカ原産 アジサイ科 落葉低木 開花期は6~7月
紫やピンクのアジサイに少し遅れて、純白の手毬タイプの‘アナベル’が咲きだします。アメリカノリウツギ‘アナベル’とも呼ばれるように、北アメリカ原産。白花が多いようですがピンクもあります。
クチナシ
夏至
日本など東アジア原産 アカネ科 常緑低木 開花期は6~7月
純白の花は雨上がりに濃厚な甘い香りを放ち、虫や人を集めます。花の寿命は短く、咲き始めは純白、すぐに色あせて黄色みを帯びてきます。花は基の部分が筒状で先端が5~7枚に分かれた一重咲きと八重咲きがあり、一重咲きは秋に長さ3~4㎝の楕円形の果実がなります。縦に6~7個の稜(でっぱり)があり、先端にがくが角のように残っているのが特徴です。晩秋、果実は橙色に熟しますが、熟しても実が裂けないので「口無(クチナシ)」と名づけられたそうです。
クチナシの果実の乾燥したものを山梔子(サンシシ)または梔子(シシ)といい生薬として利用。古く飛鳥、天平時代から黄色の染料として、布地の染色に、また無害なので、たくあん漬けやお正月の栗きんとんなどの食品を黄色くするにも利用されています。
クチナシを育てていると、葉をオオスカシバの幼虫に食べられることがよくあります。幼虫は毛のないイモ虫、黄緑色か褐色で、尾に1本の角をもつのが特徴。成虫は羽が透明な蛾。スズメガの仲間ですが、昼間行動します。様々な花を訪れ、ホバリングしながら蜜を吸うのでよく目立ちます。
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夏 至
昼間が最も長い
2017 6/21-7/06
太陽が最も高くなり、昼間が最も長い
名古屋の日の出4時38分 日の入り19時10分(冬至日の出6時57分 日の入り16時44分)
なお日の出が一番早いのは夏至の少し前の日、日の入りが一番遅い日は夏至の少し後の日となります。
暦の上では夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、昼間の長さを実感できません。など、暑さのピークは1カ月ほど先になります。
雑節 半夏生(はんげしょう)7月1日
半夏(カラスビシャク)という薬草が生える頃 の意。夏至から11日目、昔は農作業の重要な目安の一つでした。「半夏半作」といって、この日までに田植えがすんでいないと半作(収量が半分)になるから、遅れないようにといましめたものです。
この頃に咲くのでハンゲショウと名づけられた植物もあります。葉半分が白いので半化粧、これに因みます。