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二十四節気コラム
このコラムは、山田先生の園芸セラピー講習の講義を基に作成してます。
各節気の特色と『二十四節気ガーデン』の見頃の植物をご紹介。
山田幸子
グローバルゲート名古屋『二十四節気ガーデン』のデザイン。園芸研究家。千葉大園芸学部卒業。日本ガーデンデザイン専門学校講師。著書『12カ月花づくり庭しごとガーデニングカレンダー』講談社、『わたし流83の花づくり』家の光協会、『二十四節気でわかる園芸作業』主婦の友社、『決定版はじめての花づくり』講談社、『暦でわかる園芸作業』主婦の友社など。
立春
立春
節気の植物
セイヨウニンジンボク<西洋人参木>
大暑
ヨーロッパ南部原産 シソ科 落葉低木 開花は7~9月
葉が5~9枚の手のひら状で、チョウセンニンジンに似ることからこの名があります。花には芳香があり、葉にも香りがあり、開花期も非常に長いのが特徴です。古くは乾燥した果実は薬用にしたり、コショウの代用に用いられたこともありました。現在では、健康食品やハーブティーに利用され、世界各地で栽培されています。古くから民間療法として、月経不順や不妊などに用いられてきました。
イチジク<無花果>
大暑
アラビア南部原産 クワ科の落葉低木 収穫は7~9月
家庭向きの果樹で、夏から秋に、順に熟します。南関東以西で露地栽培可能。不老長寿の果実ともいわれ、17世紀初めに日本に渡来したとき、中国名の「映日果」を唐音読みで「エイジツカ」とし、それが転訛して、イチジクとなったとされます。また、毎日1つずつ熟すので「一熟」という説もあります。「無花果」の字は、花を咲かせずに実をつけるように見えることから。花は隠頭花序といって小さな袋(花嚢)の中に多数の花をつけます。日本で栽培されているものは、単為結果性品種なので、受粉せずに果実は肥大します。
ブルーベリー
大暑
北アメリカ原産 ツツジ科 落葉低木 開花期は4月 収穫期は7~8月
寒さに弱く、暑さに強いラビットアイ系を栽培中。結実期が遅く(7~9月)、小粒~中粒で収量が多いので、ジャムなどに適しています。自分(同一品種)の花粉では結実しにくいという性質(自家不和合性)をもっていまから、同一系統の2品種以上を近くに植えています。完熟すると黒味がかった紫色になりますが、野鳥に狙われるので注意。
サルスベリ<猿滑り、百日紅>
大暑
中国原産 ミソハギ科の落葉高木
生物季節観測データ 名古屋7月23日 梅雨明け平均日7月21日 梅雨明けを教えてくれる花
日本には江戸時代に渡来。木の肌がなめらかでサルも滑り落ちるというところから「猿滑り」と書き、秋まで赤い花を咲き続けるので、ヒャクニチコウ(百日紅)とも呼ばれます。
ガーデンにあるのは矮性の一歳サルスベリ。基本種は高木で、花色は赤、桃、白。炎天下で高い梢を埋め尽くす花を眺めるのも元気が出ていいものですが、もっと近づいて花を見てみてみましょう。花はいくつもまとまって咲いています。1輪の花は、がくは6裂し、花弁は6枚、円形で縁にフリルが入り、花弁のつけね(爪という)は長く細い。雌しべは1本、雄しべはたくさんあり、そのうちの外側の6本が長く伸びてくるりと曲がっているという「まあ、奇妙な」花です。真夏の太陽の下でくるくる踊りだしているよう!
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大 暑
梅雨も明け暑さが厳しくなる
2017 7/23-8/06
真夏の太陽が照りつけ、夏本番
梅雨明け平均日 東海・関東 7月21日
「梅雨明け十日」といわれるようにしばらくは安定した晴天が続きます。太平洋高気圧の勢力が大きくなってきて、日本列島を覆うようになります。海や山への行楽はこの時期がよいとされます。
最高気温25℃以上を夏日、30度以上を真夏日、35度以上を猛暑日。最低気温25℃以上を熱帯夜。猛暑日や熱帯夜が続くと人も植物も元気をなくします。
暑さを和らげるには、打ち水や緑のカーテンが効果的です。
雑節 夏土用入り(なつどよういり) 7月19日
「立秋の前の18日間が夏土用。その最初の日」
立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用といい、本来は年4回ありますが、今では夏土用だけがよく使われます。
土用丑の日は「う」のつく食べ物を食べる習慣があります。夏バテ対策として、スタミナのある「うなぎ」「馬(肉)」や「牛(肉)」、また胃に優しい「瓜」「うどん」「梅干」などが選ばれているようです